こもよぶろぐ


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千引きの石の歌


◎我が恋は千引きの石を七ばかり首に繋けむも神のまにまに
(わがこいは ちびきのいわをななばかり くびにかけむも かみのまにまに)

⇒「私の恋は、千人引きの石を七つ首にかけたような苦しさよ。
  それも、神の御心のままに」


万葉集巻4・743。
ここでいう千引きの石というのは、黄泉の国とこの世の間を隔てている石。
イザナギが、死人の姿を見られて追ってくるイザナミを通せんぼするのに
置いた石・・・という話をどこかで聞いたと思うんだけど、出典不明。
あとで調べます。

恋の苦しさを、重い重い石を七つ繋げた首飾りを下げているようなものだ、
(あるいは、喜んで首に下げましょう!、という決意)と例えております。
すごい表現力。思いつかないなぁ。
そういえば昔、和歌山の神倉神社でそんな千引きの石みたいの、見た。

ここはご神体がおおきな岩(ごとびき岩という。)ですが、
そっちではなくて、そのご神体に向かうまでの道にあった無名の岩のほう。
行く手を塞ぐように転がってて、それ見たとき「あ、これが千引きの石か」と思った。

あと「神のまにまに!」っていうライトノベルがあるらしい。
わたしもこの「かみのまにまに」という言葉好きだ。



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夢で逢いたくない の歌(741)

Seeing the light / macinate
  

◎夢の逢は苦しかりけり覚きてかき探れども手にも触れねば
(ゆめのあひはくるしかりけり おどろきて かきさぐれども てにもふれねば)

⇒「夢であなたと逢うのはいやだ。
  それで目覚めた後に、思わず手探りしても、
  その手があなたに触れることはない」


万葉集巻4・741。
家持が坂上大嬢に贈った歌。
ゆめであいましょーとは逆。

久しぶりに更新した・・・


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人の夫に文句つける歌(3821)
完璧な人なんていないしさ
◎美麗ものいづくも飽かじを坂門らが角のふくれにしぐひあひにけむ
(うましもの いづくもあかじを さかとらが つののふくれに しぐひあひにけむ)

⇒「美しいものって、いくら見たってずっと見飽きないものじゃない?
  それなのに坂門の娘はどうしてあんな…
  不細工で脹れ顔のあの人と、わざわざ一緒になったのかしら?」


万葉集巻16・3821。児部女王が坂門の娘を笑った歌。
この歌の左記(注釈のこと)には、
「右の歌は、或る時、姓が坂門という娘が、身分の高い
 ステキな男性からの求婚を断って、身分の低い醜い男と
 結婚したことを、児部女王が愚かしいと嗤って作ったものである。」

と書いてある。ひどー。
児部女王がとっても性格悪そうに思えちゃう。


うるさいなーほっといてよ。
どうせ完璧な人なんていないんだから、
私が良いと思ったらそれで良いのよ。


別訳としては「美麗もの」を一般的な美しいものではなくて、
坂門の娘の美しさとするもの
(つまり、坂門の娘はあんなに美しいのに
どうして不細工な人と一緒になったのかしら?というニュアンス)

また、今回私は難しくて訳中省いていますが「角の」という言葉。
これを「頭にできた瘤」と解するか「角の家に住んでいる…」と訳すか。



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新魂の月(1620)
収穫月
harvest moon / joiseyshowaa
◎あらたまの月立つまでに来まさねば夢にし見つつ思ひぞ我がせし
(あらたまの つきたつまでに きまさねば いめにしみつつ おもひぞわがせし)

⇒「新月になっても あなたが来ないから、
  あなたの姿を夢に見てしまうくらい、苦しい思いをしてる」


万葉集巻8・1620。大伴坂上郎女のもの。
天平11年の秋に作歌とあるので、西暦734年の歌ですね。
別にハッとするような内容の歌じゃないけどさ、

「あらたまの月」って言い方が、なんかいいよね。

「あらたま」は、「新しい魂」からきてるのかな。
「改まって」から来てるのかな。
それとも「改まって」が「新しい魂」からきてるのかな。
でも万葉仮名では「荒魂」って表記なんだよね。

他の歌では「あらたまの年経る・・・」のように、
長い年月が過ぎた、という表現の際に多く使われてるみたい。


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「わたしのあなた」 沓履け我が背(3999)
黄色い長靴はけ我が背!
◎ 信濃道は 今の墾り道 刈りばねに 足踏ましなむ 沓はけ我が背

(しなぬぢは いまのはりみち かりばねに あしふましなむ くつはけわがせ)

⇒「信濃の道は、まだ新しく開かれたばかりの道。
  ささくれた切り株を 踏んだりしませんように、
  靴をお履きなさい、あなた」


万葉集巻14の3399。私の大好きな大好きな歌の一つ。

「沓はけ我が背(くつはけわがせ)」って呼びかけがすてきだよね。
烈しく「愛してる!」っていうんじゃないけれど、
その人をとてもとても大切で大事に思ってることが、わかる。

「背(せ)」とは、女の人が恋人や夫、兄や弟など、
心から大事に思う男性を指す際に使う言葉。
逆の男性→女性は「妹(いも)」。
「我が背(わがせ)」「我が背子(わがせこ)」、「我妹子(わぎもこ)」
という使われ方が多くて、大体「あなた」「愛しいあなた」で訳してしまうけれど、
直訳なら「わたしのあなた」。「わたしのあなた」って、なんかいいひびき。

そしてこの歌ほど、「我が背」が
たおやかでやさしい印象を残す歌は無い、
と私は思ふ。私的「我が背」ランキング1位。

全体の読んだリズムも良いし、すぐ暗記できます。

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